2017年1月16日月曜日

サントリーカップ第13回全国小学生タグラグビー選手権大会 東京ブロック大会 初優勝

昨年同様の横断幕。北側と南側両方に貼らせて頂きました
都大会初優勝です!

平成29年1月15日(日)

最強寒波とやらがやってきた日本列島。
サントリーカップ東京ブロック大会が開催されるのは八王子市戸吹スポーツ公園。
八王子の予想最低気温は-5℃。でも開催場所の戸吹スポーツ公園は八王子の山奥。
となると、さらに低い気温。
極寒の中で開催された大会でした。

早朝6時半頃。

戸吹スポーツ公園に程近い住宅街の中にある公園で、ウォーミングアップ開始!
大会に出場するベアーズへ気合を入れる為にと、3代目キャプテン、4代目全メンバーも集まってくれました。

早朝の公園でのウォーミングアップなので、大きな声を出すと迷惑が掛かるからと言っていたのですが、出発前にヘッドコーチや中学生達から貰った手紙でテンションが高くなっているからなのか、いつもより声が出てるという不思議な現象。

子供達が声を出しながら激しく動く様子に、近所の方々が集まってきてしまい・・・
「すみません。早朝から近所迷惑で・・・」と謝りかけましたが、逆にこの地域に子供が少なく、公園で子供の声がするのが嬉しいのだそう。
また来てくださいと、温かいお声を掛けて頂きました。
早朝から騒がせてしまい、すみませんでした。

1時間ほど、ビッシリと中学生相手にウォーミングアップを行なってから、大会会場へ。
極寒の中、集まってくれた中学生、ありがとね!
良い緊張感の中でのウォーミングアップが出来ました
最後は試合形式で!


最強寒波で水道の蛇口もカチンコチンに凍っているぐらいの寒さの中、会場は参加チームや各チームの応援団で熱気ムンムン。
お世話になるグランドに


いずみの森ユナイテッドベアーズは地区予選2位だったので、各地区2位チーム同士でのプール戦で、戦う順番は当日のくじ引き。

結果・・・

予選2試合目と3試合目という順番に。
他のプールは各地区1位のチームが1試合目と3試合目と決まっているので、1試合目はウチが他のプール戦の偵察を。
2試合目は他のチームがウチの初戦を逆に偵察に。

既に戦いは静かに始まっていました。

◇プール戦初戦 vs.東京23区2位 島根YDK

今年度、何度も何度も交流をしてきた相手です。
その相手は例年以上に各チームと交流を重ね、急激に伸びてきているチーム。
東京ブロック大会特有の緊張感の中、ウチの子供達も緊張MAXで得点は奪えるものの、ミスからの失点も重ねてしまう。
それでも最後は押し切り、勝つことが出来ました。

◇プール戦2戦目 vs.武蔵野地区2位 小柳バースト

何度も何度も交流をしてきている小柳ライトニングスのナンバー2チーム。
来年度はこのチームの多くの子供達がトップチームに入るであろうフレッシュなチーム。
それでもやはりそこはベアーズは上級生としての意地で、反撃のスキを与えず勝利し、予選1位通過が決定しました。
ガチガチに緊張してた初戦

いよいよ運命の決勝リーグに突入です。


決勝リーグ前、30分ほど空き時間が出来たので、ここでも朝のウォーミングアップに付き合ってくれた中学生達が練習相手となって、大一番を前に気合の入った調整をすることが出来ました。
気合いは充分。

子供達も、次の決勝リーグ初戦の大事さを充分に感じ、キックオフを待ちます。
緊張している子供達をリラックスさせようとゴリラの着ぐるみを着させましたが・・・



◇決勝リーグ 1試合目 vs.七国スピリッツ

全国大会2連覇中の絶対チャンプ。

いつもは緊張しない鉄のハートの持ち主も、この一戦前では鼓動がドンドン早くなる始末。
戦うメンバーも応援する私達も身震いする様なピンと張り詰めた緊張感の中、運命のキックオフ。

1週間前に交流した時と同じ流れ。
どちらも徹底的に鍛えられたディフェンスの前に、自慢の攻撃も全てシャットアウトされます。
そんな意地と意地のぶつかり合いの攻防の中、前半はスコアレスでハーフタイムへ。

あの怒涛の攻撃を見事に防いでいたお陰で、後半に挑む事が出来ました。

その後半もお互いの攻撃を読み合いながらレベルの高い攻防の中、何とか狙っていた形で先制点を奪い一気に盛り上がるチームの雰囲気。
大応援団の暖かく、熱い応援でチームは更に勢いを増しました。

その勢いに乗って、足の速いメンバーが密集を抜け出し、試合を決定づける2点目のトライを!
と思った瞬間、矢のような速さで追ってきた相手キャプテンにギリギリでトライを阻止されるなど、試合の行方が最後までどっちに転ぶか分からない展開。

そんな中、相手を崩してのワンチャンスから小さなエースくんが待望の追加点を奪う。
それでも相手も全く諦めていません。試合終了までまだ時間がある中で、1点を返されドキドキの1点差に・・・
最後は何とか逃げ切り、絶対チャンプに都大会で初勝利。

メンバー達も珍しくガッツポーズが。
それぐらいに気持ちのこもった戦いでした。

多摩地区予選、埼玉大会で共にドロー(どちらもジャンケン負け・・・)で終わったモヤモヤを払拭できたかな。

しかし浮かれていてはいけません。
観ている方が体の震えが止まらなかったぐらいに痺れた試合でした


◇決勝リーグ 2試合目 vs.小柳ライトニングス

今年度、何度も何度も交流を重ね、昨年春のTOKYO CUP、夏の東日本大会の決勝、それ以外の大会でも何度もトーナメントで戦い、お互い手の内が分かっている強敵です。
それでも今までに見たことがない、ダミーや攻め方で揺さぶられ、いつも以上に気合の入ったディフェンスでなかなか思うように攻撃をさせて貰えません。

試合途中、自分のミスで接戦から失点をしてしまい、交代を告げていないのに泣きながら自ら交代を求めてきたメンバー。
かなりの経験を積んできているメンバーでさえも、そんな風になるまでに追い込まれた試合展開。
お互いの意地のぶつかり合いが見られた凄い試合でした。

そんな気合いの入った攻守に手こずりながらも、それ以上の気合いで真っ向勝負でぶつかり合い、何とか勝利を掴み、ここでようやく全国大会2年連続での出場権を確保することが出来ました。

点差以上に均衡した試合で、どっちが勝ってもおかしくない内容。
それぐらいに凄い気迫と、今まで積み重ね、そして今回の為に磨いてきたであろう攻撃、守備は見事でした。
稲妻を止めなきゃ全国には行けません


◇決勝リーグ 3試合目 vs.南白レジェンド

激戦だったプール戦で、23区予選1位のひかりきっずを得失点差で抑え、上がってきた府中の強豪。
この試合に勝てば、3戦全勝で都大会優勝という、いずみの森ユナイテッドとしての快挙に。
しかし・・・
前2戦でMAXまで持っていた緊張感と、気合いも、全国大会出場が決まったからか、どうもピリッとしない内容で、ミスから失点を重ねてしまい。。。初戦に続く3失点。。。
都大会、初戦と最終戦での最大失点となりましたが、最後は押し切って勝利し、決勝リーグ全勝で都大会初優勝となりました。
優勝が掛かった最終戦



隣のコートで行なわれていた東京代表2枚目の切符争いは、七国スピリッツvs.小柳ライトニングス
見応えのある試合でしたが、七国スピリッツが激しい戦いを制し、6年連続での全国大会出場となりました。
おめでとうございます。


昨年同様、東京の代表が八王子の2チーム。

昨年の全国決勝大会は予選の振り分けから、ベスト8以上のトーナメント組み合わせも、出来すぎた感のあった事ばかり。

それでも再び、全国の舞台で、八王子の2チームが東京代表として、観ている人達の見本となる試合をしたいし、それが昨年と同じ決勝戦で魅せられれば最高ですね。
表彰式での久々の笑顔だ!
写真が斜めになっちゃった。ごめんねーm(_ _)m



ベアーズのみんなには、東京23区武蔵野地区多摩地区に出場していたチーム、メンバー全ての想いを背負って、全国の舞台で楽しんで欲しいと心から願います。(HCのBlog「先に進む者として」)


この大会を開催するにあたり、協会のみなさまを始めとし、関係者みなさまに深く感謝致します。
子供達を最優先に考え、参加チームが全力でチカラを出し切れるようにご配慮頂いた運営に感動致しました。
また、この大会に参加していない子供達も、「この大会に出たい!」「この大会で活躍したい!」と言ってくれた事が、この大会の素晴らしさを表しているものだと思います。
本当にありがとうございました。


遠い八王子まで遠征に来ていただいたライバルチーム、タグエキスパートの皆様、皆様が来てくれたから、この日の結果に繋がりました。
レベルの高い交流、メンバーの間違ったプライドをズタズタにしてくれたタグエキスパート達、そしていつも熱く、丁寧に、そして真剣に指導をしてくれる「おじさん」
素晴らしい環境でタグラグビーが出来ているんだと改めて感じました。

今年度、夏合宿を合同で行ない、何度も交流をした、横浜の僚友チーム、日野小暁が、同日に開催されていた南関東ブロック大会で、見事神奈川NO1だったチームを破り、2年連続での全国大会出場が決まったと知りました。
その知らせを聞いた時、飛び上がって喜びましたよ!
おめでとうございます。
出来れば、決勝トーナメントの上の方で戦いたいですね。


学校関係者のみなさま
校長先生はじめ、子供達の担任の先生方も朝早くから応援に駆けつけてくださり、ありがとうございました。
普段の教室や校庭での姿とはまた違った子供達は如何でしたか?
もしかすると、いつもはやんちゃで手のかかる子供なのかも知れません。
もしかすると、普段は運動とは縁がないような学校生活している子供なのかも知れません。
普通の学校生活では、絶対に混ざり合わないであろう子供達が、ひとつの目標に向かって、仲間と信頼しあって頑張っている姿。
1ヶ月後にまたこの日以上に、イキイキとして笑顔で楽しむ子供達の応援に来て頂ければ幸いです。


いずみの森ユナイテッド卒業生たち
キミ達がいたから、今のいずみの森ユナイテッドが存在しています。
自分達が果たせなかった夢を後輩たちに託し、全力でサポートしてくれる卒業生たち。
全国に行ったから!とか行かなかったから!とかではなく、そんな優しい気持ちを持って、実際に手伝ってくれる卒業生たちを誇りに思います。
タグラグビーを通じて、得た「心」が良いカタチになって現れている事を本当に嬉しく思います。
いつでも遊びに来ていいんだよ。


保護者のみなさま
いつもいつも子供達の為に全力でサポート頂き、いくら感謝をしても足りないぐらいです。
本当にありがとうございます。
この日も早朝からの練習や応援、子供達を支援する為の様々な準備。
そして、試合の時の大声での声援。
子供達にとって、チカラの源となる声と、大切な存在です。
あと1ヶ月、子供達が笑顔でアミノバイタルで動き回る事が出来るよう、引き続きサポートをお願い致します。
今回、残念ながら来られなかった保護者や卒業生の保護者の方々も、ぜひ2月18日、19日の全国決勝大会に応援に来て欲しいです。


凄く嬉しかったコト
またまた超個人的な想いになっちゃいますが・・・
前述した決勝リーグ 小柳ライトニングス戦でミスして、心が一度折れた女の子。
前日の練習、早朝のウォーミングアップでも一向に動きが良くなく、相当追い込まれた状態だったと思います。
そんな中での失点に直結したミス。
それでもその試合の最後に再び出場するチャンスを貰い、ディフェンスでプチ復活。
そして決勝リーグ最後の試合は、その折れた心を強くする為、長時間の出場で見事に完全復活。
折れても、その折れた心を仲間が一生懸命フォローしてくれた。
その折れた心を復活させないと仲間に申し訳ないと思って復活してくれた。

身体能力が高い訳でもないコが、3年生からコツコツと努力し続け、苦しみ、それでも前を向き、歯を食いしばって、下を向かなかった。
そんなキャプテンを心から誇りに思います。